2022/09/15
池野 スタンフォード大学循環器科主任研究員の池野文昭です。今回、「時評」のシリーズ「日本の医薬・医療体制を安全保障の視点で考える」の中で、高市早苗前 自民党政務調査会長(以下政調会長)と中外製薬株式会社奥田修代表取締役社長CEOと「わが国創薬力強化に向けて」というテーマで、座談会を開催することになりました。なお、今月号の「時評」には、山際大志郎内閣府特命担当(経済財政政策)、経済再生、新しい資本主義、スタートアップ担当大臣、モデルナ・ジャパン株式会社鈴木蘭美代表取締役社長との座談会も併せて掲載(https://www.jihyo.co.jp/topics/oogatazadanY-text202209-01.html)されていますので、読者の皆さんはぜひ本稿と照らし合わせながらご覧いただくことをお勧めしたいと思います。では、高市政調会長からご発言をよろしくお願いいたします。
高市 高市早苗です。私は、これまで常にリスクの最小化という視点をとても大切にしてきました。先に起こり得る最悪の事態を想定して、いかにリスクを最小化するための制度をつくるか、法律を改正するかということから議員立法にも取り組んできました。今回、「わが国創薬力強化に向けて」という座談会の機会をいただき、さらに知識を深めたいと楽しみにしています。
池野 現在(2022年7月28日時点)新型コロナウイルスオミクロン株が猛威を奮っています。日本の感染状況は、第7波が拡大していますが、高市政調会長は、こうした状況をどのように捉えておられますか。
高市 新型コロナウイルス感染症に対しては……